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レースラベンダーの育て方

レースラベンダー(Lavandula multifida)は、地中海沿岸を原産とするシソ科ラバンデュラ属の多年草です。繊細でレースのような形状の葉と、優しい香りを持つ美しい花が特徴で、その名の通り見た目にもエレガントな植物です。一般的なラベンダーよりも暑さに強く、初心者でも育てやすいため、庭や鉢植えに人気があります。ここでは、レースラベンダーの育て方について、植え付けから日々の管理、増やし方までを4000文字程度で詳しく解説します。


1. レースラベンダーの基本情報

学名: Lavandula multifida
分類: シソ科・ラバンデュラ属
原産地: 地中海沿岸
草丈: 40~70cm
花期: 春~秋(地域によっては冬でも開花)
花色: 青紫色
耐寒性: 弱い(5℃以上が理想)
耐暑性: 強い
特徴: レースラベンダーは一般的なラベンダーとは異なり、湿度の高い日本の夏にも耐えやすい特徴があります。葉が細かく、まるでレースのような形状をしていることから「レースラベンダー」と呼ばれています。鮮やかな青紫色の花を長期間楽しむことができ、花壇や鉢植え、寄せ植えなど幅広く活用されます。


2. レースラベンダーの植え付け

(1) 植え付け時期

レースラベンダーの植え付けに最適な時期は、**春(3月~5月)秋(9月~10月)**です。春に植え付けると夏に向けてしっかり根付き、暑さに強いレースラベンダーの特性を活かして長く楽しむことができます。また、秋植えでは、冬を越した翌春から成長が加速し、たくさんの花を咲かせます。

(2) 植え付け場所

レースラベンダーは、日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。地中海原産の植物のため、1日を通して日光を浴びることで花付きが良くなり、香りも引き立ちます。半日陰でも育ちますが、日照不足になると花付きが悪くなるため注意が必要です。

湿気が苦手なため、水はけの良い場所を選ぶことも重要です。

(3) 土壌の準備

レースラベンダーは、水はけが良く、適度に栄養のある土を好みます。市販の「ハーブ用培養土」や「多年草用培養土」を使用すると簡単ですが、庭の土を使う場合は以下のように改善します:

  • 粘土質の土:川砂やパーライトを混ぜて排水性を向上させる。
  • 痩せた土:腐葉土や堆肥を適量混ぜて栄養を補う。

(4) 植え付け手順

  1. 根鉢が収まる深さと幅の植え穴を掘ります。
  2. 植え穴に軽石や砂利を少し入れて排水性を確保します。
  3. 根鉢を軽くほぐし、植え穴にセットします。
  4. 周囲の土を戻し、株元を軽く押さえて固定します。
  5. 植え付け後はたっぷりと水を与え、根付きを助けます。

3. 水やりと肥料

(1) 水やりのポイント

レースラベンダーは乾燥を好む性質があり、水やりの頻度を調整することで健康に育てることができます。

  • 春~秋(成長期):土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れるまでしっかり与え、次の水やりまでには土を乾かします。
  • 冬(休眠期):成長が鈍るため、土が完全に乾燥した時だけ少量の水を与える程度で十分です。

過湿は根腐れの原因となるため、水の与えすぎには注意しましょう。

(2) 肥料の与え方

  • 元肥:植え付け時に、緩効性肥料を土に混ぜておくと、初期の成長がスムーズになります。
  • 追肥:成長期には、2ヶ月に1回程度、緩効性の化成肥料を株元に施します。特に開花期には肥料を切らさないようにしましょう。

ただし、肥料の与えすぎは逆効果になることもあるため、適量を守ることが大切です。


4. 剪定とお手入れ

レースラベンダーは成長が早く、適切に剪定を行うことで形を整え、花付きも良くなります。

(1) 花がら摘み

咲き終わった花をそのままにしておくと、種子の形成にエネルギーが使われ、新しい花が咲きにくくなります。花が枯れたら、花茎を根元から切り取るようにしましょう。

(2) 切り戻し

春や秋には株が大きくなりすぎたり形が乱れたりすることがあります。そうした場合は、全体の1/3程度を目安に切り戻しを行います。これにより、風通しが良くなり、病害虫の発生を防ぐことができます。

(3) 病害虫対策

レースラベンダーは病害虫に強い植物ですが、以下の点に注意しましょう。

  • 灰色かび病:湿気が多い環境で発生しやすい病気です。風通しを良くし、適度に間引きを行いましょう。
  • アブラムシ:新芽や花茎に付着することがあります。早めに見つけて取り除くか、専用の薬剤で駆除します。

5. 冬越しと夏越しの方法

(1) 冬越し

レースラベンダーは耐寒性が弱いため、寒冷地では防寒対策が必要です。

  • 地植えの場合:株元にわらや腐葉土を敷いてマルチングを行い、地温を保ちます。
  • 鉢植えの場合:鉢を室内や軒下に移動させ、5℃以上の環境で管理します。

(2) 夏越し

暑さに強いため、特別な対策は必要ありませんが、真夏の直射日光が強い場合は、半日陰に移動させると葉焼けを防ぐことができます。また、風通しの良い場所で管理することで蒸れを防ぎます。


6. レースラベンダーの増やし方

レースラベンダーは、挿し木で簡単に増やすことができます。

挿し木の方法

  1. 健康な茎を10~15cmほど切り取ります。
  2. 下葉を取り除き、挿し木用培養土に挿します。
  3. 明るい日陰で管理し、土が乾かないように注意します。
  4. 約2~3週間で発根します。

発根後は、通常の管理方法に切り替えます。


7. レースラベンダーの楽しみ方

レースラベンダーは、その美しい葉や花を活かして、以下のように楽しむことができます。

  • 庭のアクセント:花壇の中央や縁取りに植えて、華やかな雰囲気を作る。
  • 寄せ植え:ビオラやパンジー、アイビーなどと組み合わせて寄せ植えを楽しむ。
  • ハーブとして利用:香りを活かして、ポプリやサシェを作る。

まとめ

レースラベンダーは、暑さに強く湿度の高い日本の気候にも適応しやすい、育てやすい植物です。日当たりの良い場所と水はけの良い土を選び、適切な水やりや肥料の管理を行うことで、長期間にわたり美しい花を楽しむことができます。また、剪定や挿し木を取り入れることで、健康な株を維持し、さらに増やして楽しむことも可能です。

初心者からベテランまで楽しめるレースラベンダーを、ぜひ庭や鉢植えで育てて、その香りと美しさを堪能してください。

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